9月の読了【本】

小路幸也『HOMETOWN』
らしい!らしすぎる!というのが第一印象。小路幸也的な世界の凝縮。優しすぎるヒトゴロシとか。自己犠牲…?ちょっと違う、けど誰かの傷を癒すために自分を殺してしまおうとすらする人たちとか。こういう文章が好きなんだよなぁ、と安心して読まされてしまいました。もう一歩の突きぬけを期待するワガママな読み手としては言いたいことは多々あれど。次の作品も期待。

大道珠貴『後ろ向きで歩こう』
ちょっと書き方変わってきたかなぁ〜?でも好きな方向です。このヒトは長編書いたほうがいいと思ってたけど、いい短編集でした。

梨木香歩『沼地のある森を抜けて』
やってくれるなー!って感じ。いつのまにか作品の不思議世界へと運ばれてしまっている。読み終わりたくない読み終わりたくないと思いながら読んだ。今年のベスト10入りは必至。

ローリー=ハルツ=アンダーソン『黄色い気球』
原作で読んだほうがいいのかなぁ。物語に対して文体に緊張感が無さすぎな気が。悪くは無かったけど。

村上春樹東京奇譚集
ひとつ読み終わっては浸り、ひとつ読み終わっては浸り。これまたページを進めるのが、もったいなかった。良い短編集だった。

山本直樹『堀田』『お家につくまでが遠足です』
ハズレの無いヒトだ。

それぞれ世界があって楽しかった〜あとなに読んだっけ…?